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横浜都市発展記念館・横浜ユーラシア文化館
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関東大震災100年
関東大震災と横浜 廃墟から復興まで
ー『関東大震災と横浜』の増補改訂にあたってー

1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災から今年で100年を迎えます。横浜市の近現代史研究と歴史資料の継承を担う横浜開港資料館、横浜都市発展記念館、横浜市史資料室の3つの施設では、関東大震災関係の資料収集、整理・保管に努めると同時に、1993(平成5)年の企画展「関東大震災と横浜」以降、「関東大震災」をテーマとする展示を数回にわたって展開してきました。この地震災害が幕末の黒船来航や1945(昭和20)年の横浜大空襲ともに、横浜の転換点となる重要な歴史的事象だからです。
 関東大震災90年となる2013年、横浜都市発展記念館の特別展「関東大震災と横浜―廃墟から復興まで―」を中心に、3つの施設を会場とした大規模な関連展示を開催しました。当時は2011年3月11日の東日本大震災から2年が経過した段階で、関東大震災に対する人びとの関心は急速に高まっていました。歴史の真髄はアナロジー(類推)にあると言われています。体験したことのない激しい振動と、その後に襲ってくる火災や津波、限られた情報、少ない物資で過ごした不安な避難生活、住み続けた土地を離れる堪え難い惜別の想い、そして大震災を生き抜いて見えてきたかすかな希望など、関東大震災の記録に触れるたびに気づかされることが数多くあります。関東大震災と東日本大震災、時代も背景も全く異なるこの2つの歴史的事象には、共通する人びとの体験、思考などがありました。その点を踏まえ、3つの施設の展示では、現状を再確認し、未来への指針につながるよう、横浜の関東大震災の状況を様々な歴史資料から紐解いていきました。
 それ以降も新たな歴史資料の発見や調査研究が進み、横浜開港資料館では、2021(令和3)年に企画展「レンズ越しの被災地、横浜」、横浜都市発展記念館では、2022年に企画展「激震、鉄道を襲う!」を開催しました。そうした10年間の研究蓄積を新たに取り入れつつ、『関東大震災と横浜』の増補改訂版を作成しました。近い将来、南海トラフ地震や首都直下地震の発生が予想されています。本書が100年前の大災害を理解し、今日の防災・減災を考える一助になれば幸いです。

2023年8月/A4判/79頁/

販売価格: 2,200円(税込)
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